2005年 03月 06日 (日)
フィレンツェ展 2
東京都美術館から京都市美術館に巡回してきた「フィレンツェ - 芸術都市の誕生展」の感想、昨日の続きです。4つ目の「金工」セクションからです。
金工
金工セクションは工芸関係な感じで、さらに博物館的です。 あまり工芸には関心がないので素通りしそうでしたが、完成度が非常に高い作品が多く、思わず立ち止まってしまいます。
写真は赤碧玉と銀の水差しです。石と金物が組み合わせのレベルが高いです。 何に使うんでしょう。
そして、単純に素材の高価さに立ち止まってしまったのは「ラピスラズリの水差し」です。 「本体は一塊のラピスラズリから切り出された」という簡潔な説明に絶句です。 相当な量の削りかすが出たでしょう。そしてその粉末は、画家が青色の絵の具として使ったに違いありません。
建築と居住文化
このセクションでは2つの建築模型が目を引きます。
しかし、普通の絵画も含まれています。
冒頭に挙げた図版もそのうちのひとつ「アンドロメダの救出」の一部です。
ドラゴンの情けない表情が最高です。 ちょうどいじめられた猫のようです。 ミュージアムショップでなぜかこの絵の絵葉書があったのでつい買ってしまいました。
建築模型は内側がきちんと作られていて覗き込むと面白いです。 写真は「パラッツォ・ストロッツィのひな型」で、表面にレンガなどが彫りこんで再現されています。
一方「サン・ジュゼッペ聖堂のひな型」などは外側は装飾がないのに内側の柱などは作りこんであり、外側より内側がメインのようです。
医学・科学
ここでも本が数冊紹介されていました。 昔の本は本当に全部手作りだし、挿絵の着色は手書きだったりするのでモノとして非常に存在感があると思います。
医療器具として、マトゥラという尿検査用容器がありました。 見た目は普通の透明のガラス製ビーカーです。 籐製の専用ケースもありました。当時検尿はイスラムの医師の重要な診断材料だったということで、医師のシンボルがこのマトゥラだったということです。 現在聴診器が医者のシンボルであるのとちょっと似ているかもしれませんが、尿検査用というのはあまりうれしくありませんね。
4枚の金属製で構成される昼夜時計というものも展示されていました。 表面にたくさん目盛りがついています。 どういう仕組みになっているのか大変興味があります。
織物
最後は織物ですが、疲れ始めていたためあまりまじめに見ませんでした。 スミマセン<(_ _)>
フィレンツェ展の感想 1 もご覧ください。
