2005年 04月 13日 (水)
曽我蕭白展
小雨の降る中、曽我蕭白展初日に行ってきました。 展示はほぼ年代順で、作数も充分満足できる数がそろっています。 蕭白を知るには最適。
最初の方はいかにも曽我蕭白らしい人物表現に目がいきます。 ギョロっとした目と、モリモリした鼻やほっぺた。 「寒山拾得図屏風」がその典型です。
腕の筋肉の描き方などもかなりモリモリしています。 これだけ誇張すると、もはやマンガです。 もうひとつデフォルメの仕方で目を引くのはチリチリした輪郭線です。 なんでこんなにとげとげなん?と思うくらいのものもあります。
しかし、どの線も的確で上手いです。 酒を飲んで描いている作品などを見るとダイナミックな感じがしますが、意外と計算づくで技術もあります。
カエルも気になります。 蝦鉄拐図のようにメインで登場するのも少なくないですが、実はいろいろなところにちょこっといたりします。かなりかわいい。
人物画を堪能したあと山水画を見ると、「蕭白ってやっぱ上手いんだ」と、改めて感心させられます。 遠近の濃淡でメリハリをつけつつ、しっかりした線を用いておりかなり完成度が高いです。
晩年になると山水画の中に人物を描くようになります。 主題がものすごく小さく描かれるのです。 「虎渓三笑図」とか、完全に山水画です。 笑っている三人はその中に小さく描かれ、ほとんどマンガの棒人間です。 それでも笑っている様子がわかるのがすごいですが。
どの作品にも蕭白の「見る人の期待を裏切ってやろう」という態度がにじみ出ているように思います。 しかし、個人的にはアバンギャルドなものより、最後の方の山水画のちょっと滑稽な小さい人物描写が地味に好きです。(^^;;
曽我蕭白に関するリンクをまとめてあります。
